「気合」ではやる気がでないから 教室の中の実行機能を読んで

子育て

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X(Twitter)経由でこちらの本を知り、読んでみました。

☑︎そもそも実行機能ってなに?
☑︎教室でなんとなくダラダラしてしまう子への対策がほしい
☑︎やる気がないのか、特性なのか、見極めたい

上記が気になっている支援者や教師、保護者におすすめの本です。

実行機能の働きは3つある

教室や学習場面は、さまざまな作業を求められる場所です。
書く、読む、考える、動く、聞くなどなど。
これらはあるゴールに向かって行われています。
(知識を増やす、教室を綺麗にする、とかね)

このようにゴールに向かって、活動を切り替えたり、使い分けたりするのが実行機能です。
(めちゃくちゃ端的な説明ですが)

著書には実行機能には3つの働きかたがあり、
「抑制する」
つまり必要な情報だけに焦点を当てる、という機能についても解説されていました。
確かに、「抑制する」しているのかどうか、はとても大切な視点。

自閉スペクトラム症の子どもたちと接していると
「あー、そっちに注目してしまったんだねー」という場面があると
わたしはどうしても
「視覚に強いからなあ(キャッチしやすい)」と考えてしまいます。

実行機能側から考えると、
「抑制(気が逸れないようにする)」がうまく働いていない
という視点になりますね。

実行機能と注意機能

実行機能を働かせるためには、注意機能もうまく働かせる必要があると書かれています。

集中している🟰興奮状態、というのはとても納得でした。
だからちゃんとフラットな状態も維持できるようにしないと
生活する上で苦しくなってしまう。

「ぼんやりも生かしていく」というのがすごく新鮮でした。
(この方法についても記載があります!)

ワーキングメモリーの容量についても新しい学びでした。

ついつい帰宅したら
「①手をあらって、
 ②カバン片付けて、
 ③靴下は洗濯カゴにいれて、
 ④あ、カーテンしめといて!」

って子どもに言ってしまいますよね〜。反省。

自分の実行機能をうまく活用する

著書には

・注意の活動性を生かす
・ワーキングメモリーにあったやり方
・「〜〜すればできる」を増やす

についての詳しい解説がありました。
わたしは特に注意のアセスメントや、トレーニング方法が気になりました。

百マス計算の使い方も「なるほど」と納得でした。

アセスメントやトレーニング方法はぜひ本を読んでご確認くださいね。

実行機能とマインドフルネス

実行機能を自分仕様にうまく動かすためには、マインドフルネスを取り入れる。
これは自分の中にない視点でした。
日常のイレギュラーに対応する方法=マインドフルネス、というイメージが、自分の中にありました。
「今ここ」に注目することが、実行機能の働きを高めるのだそうです。
このあたりは今井先生のこちらを読んでさらに深めたいところです。

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合同出版さんの
「イラスト版 子どもの〜」シリーズはわたしもとてもお世話になっています。

子どものソーシャルスキル イラスト版: 友だち関係に勇気と自信がつく42のメソッド

イラスト版 子どものストレスマネジメント: 自分で自分を上手に助ける45の練習

イラスト版子どものアンガーマネジメント : 怒りをコントロールする43のスキル

まとめ

気合」でやる気はでないから…教室の中の実行機能 脳機能に寄り添う支援の感想です。

・実行機能についてわかりやすく解説されています

・専門的な角度からのお話もあるので、気になる箇所をくりかえし手引きとして使える


・覚えられない、ぜんぜんやらない、と悩んでいる支援者や保護者には、希望が持てる

著者の今井先生のX(Twitter)はこちら

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